トップ宣教者の声 > 2002年7月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

パキスタンからのお便り

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター岡野 真弓
「宣教者を支援する会」の皆様、いかがお過ごしでしょうか?
聖ラファエル ホスピタルの結核治療薬支援のため、また今回は、訪問治療支援のためにご援助いただき、ありがとうございました。
結核治療支援金によって2001年3月から同年12月まで、計6人の女性患者が薬を得ました。2001年6月までで、9ヶ月コースを終了した21歳の女性は、2002年6月に男の子を出産しました。夫は当病院のキッチンで働く青年で、もう二人ともうれしくて仕方がない、という様子で、私たちもとても喜びました。2001年5月まで服薬していた20台の女性も、今は妊娠中。数ヶ月後には出産予定です。一人は23歳の助産婦。9ヶ月コースを先月終了し、この間に7kgも体重がふえ、元気で働くことができます。今年に入って薬を得る人は、倍に増えています。
写真は新生児室の手作りの保育器です。赤ちゃんの足元上部に電球があり、保育器の中は暖かく保てます。また、2つ空いた穴から、写真のようにふたを開けずに診察や介助ができます。
パキスタンは97%がイスラム教徒の国で、改宗は困難ですが、この病院の患者さんのほとんどはイスラム教徒です。彼らの信頼を得て、ともに生きるとてもよい宣教の場であると思います。
皆様のご援助とお祈りに感謝しています。

パキスタン
2002年7月02日