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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

カンボジアからのお便り

JLMM 棚町 久美子
日本は桜の季節でしょうか? カンボジアは、一年の中で最も暑い時期を迎えました。今月の14日はカンボジアのお正月です。この時期は、夕方から夜にかけて、子供たち、若者たちが集い、ダンスをしたり、お正月の遊びをします。お正月の雰囲気が漂うこの頃です。
さて、この度、ゴミ捨て場で暮らす子供たちの衛生教育のために、ご支援くださり、感謝申し上げます。乾燥しているためとゴミ山からの煙で、子供たちは、結膜炎になり、目を赤くしています。先日“目の病気”についてトレーニングをしました。50人近くが集い、その半数が“目が痛い”と手をあげました。病気がどこから来ているのか、予防することを教えました。
この子たちが、学んだことを心にとめてくれることを望んでいます。病気を通して、衛生がいかに大切かを、繰り返し、繰り返し、お話ししています。何よりも子供たちが楽しく参加している表情、反応は私たちの力のもとです。
また、昨年から栄養不良児のケースに関わり始めました。子供との出会いは、そのお母さん、お父さんとの出会いです。チャンター(2歳の女子)は6kgしかなく、立ち上がることもできず、ほそい腕と足をしていました。毎日、栄養のためにおかゆを一緒に作り、他団体の協力をもらい、お腹の虫のための薬を飲ませたりしつつ、お世話し、1ヶ月後、やっと立てるようになった時は、とても嬉しく、お母さんと喜びました。現在は、他団体の保育所に通い、ぷくぷく、かわいらしい女の子に成長しています。
人との出会いは、恵です。たくさんの学びがあります。これからも、カンボジアの人たちの中で助けてもらいながら、活動していきたいと思います。
今後とも、私たちの歩み、そして、カンボジアの人々のためにお祈り、支えて下さいますようお願い致します。

カンボジア
2002年4月4日